第4王女・シオンは、国王が持ち込む縁談を断り続けてきた。城下で流行っているロマンス小説に憧れるシオンにとって、婚姻はロマンチックなものでなくてはならず、処女を捧げる相手も自分で選びたかった。
とはいえ、王女の身分では自由恋愛は望めない。いずれ縁談を断れなくなると知ったシオンは、せめて初めての相手だけは……と城を抜け出し、夜の街へ繰り出す。
しかしその頃、街には吸血鬼が出るという噂が広まっていた。
気の強さが災いし、計画とは裏腹にお持ち帰りされる気配のないシオン。ようやく声をかけてきた男も、身ぐるみを剥ごうとする暴漢だった――
窮地のシオンを機転で救ったのは、傘職人の青年・デュラン。酒場で飲み明かすうちに、いい雰囲気になるふたり。少し軟弱そうだけど、彼ならいいか……とデュランを受け入れるシオン。しかしその瞬間、デュランの口元から牙が覗き――
甘い初夜を求めていたはずが、出会ったのは危険な初めて。
エセ林エフが贈る淫靡な吸血鬼奇譚♪



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