冲子島で行われる奇祭、御蟲様を使った忌まわしい儀式。オンナたちは、ただの慰みモノとして扱われてしまう……。淫靡な宴が、いよいよ始まる――。
「お情けを……神奈めにお情けをくださいまし……!!」
清楚で、でもその豊満なカラダで島のオトコたちを悦ばせる巫女、冲白神奈。彼女の宿命は、神事のためにオトコたちと淫らにまぐわうこと。母も同じ運命をたどり、穢されて堕ちていった。催淫をもたらす蟲と悪しきしきたり。この二つの呪いに縛られ、自由を諦めていた神奈だったけれど……?
嫉妬心を利用されてメスの本能が目覚める親友の昌。島の秘密に迫り捕らえられる人妻女教師・千賀子。そして、突然現れた謎のオトコが……。
快楽にまみれた酒池肉林の中で、果たして神奈は運命を変えられるのか……?
『COMIC快楽天BEAST』&『Komiflo』限定配信作品、シリーズ全6話を完全収録!内々けやきの官能奇譚集、いよいよ配信スタート!!
〈収録作品〉
蠱惑の里 第一夜
第二夜
第三夜
第四夜
第五夜
最終夜



エロ漫画の感想
欲を張りすぎた作品
なんか昭和っぽい懐かしさが漂う、淫靡で謎めいた和風ロマンホラーの物語に、ちらほら挿入される性描写。
そこをしっかりとガチエロ漫画の描写にすることで、一つの作品に仕上げようとしたんだろうな。
実際のところは分かりませんが、そんな意図が感じられる作品です。
しかし、それらの要素がぶつかり合って、全体の出来を落としている印象です。
怪しげで下劣な淫習に支配された離島、そこにひそむ醜い老人。秘めた欲望に巻き込まれていく女たち。淫習に従うフリをしつつ、母の真相を探り復讐を目指すヒロイン。そして事を暴くためにやってくる胡散臭い男。
どれも古き良き時代の魅力的な要素が詰まっています。
そういう昭和の映画や小説をドキドキしながら見ていた時に、「もっと見せてほしい」と思っていた淫靡なセックスシーンは、エロ漫画だから毎話しっかりページを使って描かれています。
そう聞くと「見どころ満載のお買い得作品」みたいですが、実際はそれらの要素が足を引っ張り合って、見どころのないものにしてしまっています。
ストーリーラインは存在するので語る部分がたくさんあり、エロシーンを圧迫して邪魔になります。
一方で、エロシーンをしっかり入れる必要があるので、構成もそれに合わせられ、エロ漫画用のキャラクター造形がなされています。そのせいで本来なら意味があるはずのシーンが、「いつものエロシーン」になってしまっているし、余計な説明台詞で間延びしたものになりがちです。また、それぞれの欲や思惑が絡み合うべき物語も、単純化されたキャラクターたちによって演じきれなくなっています。
最後には万魔殿と化した屋敷の炎上と脱出があって、生き延びたヒロインが男を手にかけて復讐を果たすというエンドも、全然盛り上がらずに薄っぺらくなってしまっています。
この手の企画は、一度で完結するのではなくて、「原作」と「エロを抜き出したスピンオフ」みたいにミックスしてやると良さそうだと思いました。
エロいけどコマ割りが細かい。
絵はすごく上手だと思うけど、1ページのコマ割りが小さくて、しかも連続描写が多いから、情報が詰め込まれすぎて読みにくい気がするんだよね。もう少し余裕を持たせたコマ割りだと、もっと楽しめるんじゃないかな。