行き場のない憎しみと虚しさを、すべて大人の女性のもとへ。
成熟した女性の身体を、繊細な筆致で描く。
叙情派の新鋭・梅久の
LO・LOE掲載作、描き下ろし作品も収録した
待望のLOレーベル初作品集。
【収録作品】
「一葉落つ」
「遠くにあるもの」
「図書室のぬかるみ」
「おとなりさん」
「描き下ろし」
「家路」
行き場のない憎しみと虚しさを、すべて大人の女性のもとへ。
成熟した女性の身体を、繊細な筆致で描く。
叙情派の新鋭・梅久の
LO・LOE掲載作、描き下ろし作品も収録した
待望のLOレーベル初作品集。
【収録作品】
「一葉落つ」
「遠くにあるもの」
「図書室のぬかるみ」
「おとなりさん」
「描き下ろし」
「家路」
エロ漫画の感想
LOレーベルというのを見落としてました
こちらの作者さんは、過去の作品でも心と身体の成長のアンバランスさをうまく表現していて、特に登場人物の陰毛の描写が印象的でした。
今作も期待していたんですが、今回の単行本は全作パイパンということで、性徴途上の儚さを求めていた私にはちょっと残念に感じています。設定年齢を問わず、ロリ漫画に陰毛は不要と思う方には特に合うかもしれません。興味がある方はぜひ!
「曇らせ、怪談、相思相愛、多様ながら哀感が勝る初茜新社単行本」
【収録作】掲載誌は全て茜新社刊
1.一葉落つ:COMIC LO 2024年4月号
2.遠くにあるもの:COMIC LO 2024年8月号
3.図書室のぬかるみ:LOE null 2025年8月
4.おとなりさん:COMIC LO 2024年12月号
5.描き下ろし
6.家路:LOE noir 2 2024年12月
+
あとがき
コアマガジンからはハーフを含めて3冊の単行本を出されている梅久氏。
小さなヒロインに特化した茜新社の曲者成年誌「COMIC LO」に掲載された作品を集めた単行本です。
硬軟多様なストーリーとしっとりとした哀感、抒情、ユーモア全てを出せる巧手です。
最近はLO誌内では避けられがちなレプ、曇らせのお話が1, 2, 6と半数を占めます。
特に家庭内の権力構造の連鎖を描いた6は居たたまれない気分になります。
少女だけではなく、本作の母親のあの「表情」を描ける梅久先生に凄みを感じます。
3は娘に対する劣情に無自覚だった父親の心の隙に入り込んだ図書室の亡霊少女を描いた怪談で、最終頁の余韻がなんとも不気味。
明るい日焼けっ娘の乃愛ちゃんとお隣さんのけーくんとの相思相愛を描いた4, 5が良い息抜きになっています。
抜ける成年漫画としての機能性は、泣き叫ぶ小に燃える方以外には少ないと思いますが、虐者の男性にも獣的な性欲以外の屈託が感じられ、悲劇的短編を描くことができる作家性に惹かれる方には大いにお薦めです。