格闘王国先生が描く異色時代劇、運命に翻弄されながら全国を旅する美形女剣士、サツキ。彼女の前に立ちはだかるのは残虐非道な男たち。物語は、一つ目から始まります。01おんな道中まぐわい旅。家名を継ぐため、剣の強い男の子供を身籠れと命じられたサツキは、旅の途中で山賊に誘拐された女の子を救おうと追跡します。02宿場と素浪人と嬲られ絞められでは、助けた女の子と旅を続けるサツキ。でも、宿場での酒の席で、彼女たちはまさかの眠り薬にかかり、ピンチに陥ってしまいます。03縛られて前も後も輪●されてでは、そんな彼女が捨三に一服盛られ、体のコントロールを失い、仲間に散々犯られる羽目に。そこへ「ましらの鉄」の一味が襲い掛かり、さらなる混乱が生まれます。04犯られ女と雨の夜では、主人公は反撃の機会を探りつつも…、そして05温泉の寺と情交の想いでは、山寺の温泉で激闘の疲れを癒そうとするサツキたちが、思わぬ事態に直面します。06女剣士と恋慕う夜では、サツキの過去を振り返ります。初恋の人、新次との出会いが描かれ、07無念と凌●の藪の中では、再会が思わぬ方向へ…。08過ぎ去りし恋慕と一夜の契りでは、女としても剣士としても傷ついたサツキが、自身を嘆きつつも、新次郎の厳しさと温かさに癒され、二人はついに結ばれます。サツキの波乱に満ちた旅路を、ぜひその目で確かめてください。
孕み侍 Vol.1
エロ漫画の感想
コマが大きくて読みやすく、実用性も高い。買って後悔なし。
時代劇の雰囲気も存分に楽しめて満足。肝心のプレイ描写も丁寧で、読み応え十分。買って後悔なし。
美人剣士サツキの旅路
絵柄の雰囲気に思わず笑っちゃうコメディ感はあるけど、芯はしっかりした時代劇。導入部では旅立ちの理由を丁寧に描いてくれて、家庭背景や動機がすんなり理解できる。ストーリーテリングも滑らかで、物語の流れにすっと入れる。美形の剣士サツキが旅をするんだけど、普段から強きをくじき、弱きを助ける遍歴を重ねている設定が活きていて、またひと波乱起きる。山賊に襲われそうになる場面もあるけど、なんとかピンチを脱して旅を続ける。剣士モノだけに殺伐とした場面もあるけど、全体としては過度に残酷ではない。サツキは三十代で腕は立つ一方、旅先で苦難に遭い、時には人質にとられたり薬を盛られたりする局面も描かれる。そうした中で、なぜ彼女が剣の道を歩み続けるのか、旅の目的は何なのかが徐々に明かされていく。年齢相応の経験談もあって、ドラマ性はしっかり。これまでの展開もなかなかいい感じで、サツキが愛しい人に出会える日を想像させる。Vol.2が待ち遠しい！
明るい官能時代小説
官能小説の長編として、日本の時代劇の要素を取り入れた作品は珍しく、それだけで価値があると思う。明るいトーンで、軽いノリでサクサク読めるのが魅力。テンポよく展開して、場面転換も心地いい。堅苦しさがなく、読み進めやすいのもポイント。時代劇ファンには新鮮に映るはず。