【あらすじ】
名作「潮路」が新装版として紙の本で甦る。
過去の情熱と焦燥を掘り下げる鬼才・ひげた先生。心の奥に潜む鬱屈、怒り、痛み、裏切り──すべてをさらけ出す新規描き下ろし38ページを追加した永久保存版。
若い世代へ等しく幸福が訪れてほしいという思いを胸に描いた作品が多い中、この作品は大人の世界で揺れる感情を丁寧に描く。過程に何があっても、みんなが幸せになってほしい――ひげた
【収録作品】
焦がれる狼
まなざし
朱炎に噤む
スノードロップ
NEVER TOO LATE
本作は茜新社刊「潮路」の新装版。すでに茜新社刊の潮路をお持ちの方は重複購入にご注意ください。なお追加収録の「スノードロップ」は単話配信も行っております。



エロ漫画の感想
アオハデビュー組の異才の問題作。新作1篇加え再発。名作。
茜新社の休刊となった「高」と「アオハ」出身で、現在は「コミックカイエン」で活躍するひげた先生。最近はおおらかな性を描く作品が多いひげた先生ですが、本作は虐待を受けた主人公が最後に破壊的な行為に及ぶ話で、胸にずっしり来ます。以前茜新社から出ていた版が配信停止となっていましたが、この度ジーウォークから新作1篇を加えて再発されました。特に新作の「スノードロップ」と「朱炎に噤む」は、ある一線を越えつつ、その後者はそれさえ肯定している凄味があります。虐待の要素が全く無いのは最後の作品だけですが、キャラクターデザインが端正で、多くの主人公が傷付いてはいるが病んではおらず、救いがある話も多いので、それほど読む方を選ばないと思います。この方や大横山飴、べろせ、きいろいたまごの各先生のような方が出て来た高とアオハは良い雑誌だったなぁ、と今でも懐かしく思い出します。もちろん、カイエンも良い雑誌です。修正は少なめで、全体の8割のお話は重く、キャラデはやや硬質ですが、実用性も感じられます。おすすめです。