名家のお嬢様、まといは今日も、客人である男・鏑木の対応に追われ、母親とゆったり過ごせない日々にイライラ。そんな彼女の気を紛らわせようと、メイドの瀬名が持ち出したのが「チャームタトゥー」。このタトゥーは、貼られた相手の性感を刺激し、快楽の虜にするちょっと危険な代物だった。実は、瀬名と母親のさくらはすでに鏑木の性奴として調教済みで、彼の望み通り、清純なお嬢様を誘惑し、堕としていく計画を進めていた……。果たして、まといはこの運命から逃れられるのか?
堕ちた館とお嬢様【単話】

名家のお嬢様、まといは今日も、客人である男・鏑木の対応に追われ、母親とゆったり過ごせない日々にイライラ。そんな彼女の気を紛らわせようと、メイドの瀬名が持ち出したのが「チャームタトゥー」。このタトゥーは、貼られた相手の性感を刺激し、快楽の虜にするちょっと危険な代物だった。実は、瀬名と母親のさくらはすでに鏑木の性奴として調教済みで、彼の望み通り、清純なお嬢様を誘惑し、堕としていく計画を進めていた……。果たして、まといはこの運命から逃れられるのか?
エロ漫画の感想
あるテンプレの教科書レベル
「催学性指導」で読了。短編だから、これ以上のことは言えないかもしれないけど、催ものの一つのテンプレとして、本当に構成がいいと思った。
物語は、落ち目の名家を舞台に、三人のヒロインが悪いやつに堕ちていく話。主人公は多分その悪役だけど、語り手は一人の令嬢。悪役に好意的な他のヒロインに対して、彼女だけが懐疑的で、そこから彼女に魔の手が伸びていく。
この作品、私が好きな「テンプレ」要素が盛りだくさんで楽しめた。特に良かった点をいくつか挙げてみるね。
・ヒロイン視点:
ヒロイン自身の視点でどう「堕ちる」かが語られていて、印象が良い。進行上は主観で進める方が分かりやすいかもしれないけど、私はヒロインの堕ちていく様子を見たいから、統一感があった方がすっきりして良い。
・竿は一本:
好みだけど、ヒロインは「貶められる玩具」よりも「手に入れた宝物」としての方が良いと思う。それを明確に表現するには、竿役が「独占しつつ全員を満足させる」方が向いていて、まさにそれが実践されていた。
・NTRではない絶望:
これまた好みだけど、「変えられてしまった」様子を描くには、絶望する役が必要だと思う。普通は夫や彼氏にその役をさせちゃうけど、それだと感情移入し過ぎて別ジャンルになりかねない。本作では、信頼していた令嬢がその役になる展開が良かった。
・絶望からの希望:
ヒロインが「どん底」から意識だけ変わって「幸福」へと変わる様子がしっかり描かれている。もっと引き延ばしてねちっこく、他ヒロインの分も見たかったけど、短編だからこそ潔さがある。
・最後は幸せな結末:
ラストでは皆が幸せになる。外から見たら不幸そのものだけど、本人たちはそう感じているってのが催ものの魅力だよね。描写はなかったけど、恐らく竿役は切れ者だから、実際良い暮らしができるかも。