糸を撚る

糸を撚る

【モラトリアムを、また’君’と。】

高柳カツヤの集大成となる、6年ぶりのコミックス。 それはまさに、ラブホテルの壁に映るエロス。

人里離れたバス停で、一人待つ陸上部の女性。そこに現れた同僚のオタク男性。休み時間のような気安さで、彼女は靴下を脱ぐ――。大人の性欲には理由なんていらない。リアルで、余白で見せる“性”の形を7作品収録しました。

■掲載作品
・かたつむり
・やりたいことだけやってたい
・雨の夜に
・さよならチルアウト
・日陰の糸
・夏
・バグってデッドロック

エロ漫画の詳細情報

シリーズ名
作家
掲載誌・レーベル
出版社
カテゴリー
ジャンル
ページ数 227ページ
配信開始日 2023/11/24 00:00
ファイル容量 69.4MB
ファイル形式 dmmb形式

エロ漫画の感想

  1. Kujira

    糸を撚る (メガストアコミックス)

    雑誌「コミックホットミルク」に掲載されていた高柳カツヤの短編7本を収録。やっぱりフェチの要素が強く、好き嫌いが分かれそうな作家だと思う。今回の短編は日常の中にあるエロを感じさせるタイプで、風景と絡む描写が印象的。やっていることは変態的な行為もあるけど、そこまでエロくは感じない。最後の「バグってデッドロック」だけ作風が少し変わっている気がする。今回のラインナップにはドキュメンタリー漫画は収録されていない。

  2. ミキモト ミキモト

    糸を撚る(メガストアコミックス)

    絵がうまい。漫画もすごい。天才。山本直樹と浅野いにおの系譜。どれも女性が芯を持って楽しみながら取り組んでいるのが良かった。デフォルメ顔が出てくるのもたまにあって、それが大好き。最後のアニメ塗りみたいになるのは、なんだろう?

  3. 石田彰

    もっと評価されろ!

    さよならチルアウト、ほんとに好き。何度も読み返しちゃう魅力があって、登場人物の距離感や空気感がリアルに伝わってくる。官能描写は丁寧で、読み進めるたびに心が温かく熱くなる。余韻が長く、ページをめくる手が止まらない。もっと多くの人に知ってほしい一冊だ。

  4. 福岡聖菜

    絵が上手いのは分かるんだけど、それだけじゃなくてエロさが圧倒的に足りない。エロい絵を描くセンスがないのか、それとも編集にエロくなくていいと言われてるのか知らないけど、正直おかずにはならない作品だった。

  5. イーロン・マヌク

    素晴らしい画力

    本当に絵が上手い。ただエロさは控えめ。話もしっかり作られていて、エロを過度に期待すると物足りなく感じるかもしれない。

  6. やくもい やくもい

    人に依っては

    正直、イマイチかもしれない。

    エロ本的なフィクションのシチュエーションに対して、事後感が現実寄りで、乗り切れず、冷めてしまう。

    作中の日常シーン、ガールズバーでの酒の場面やナメクジ、プールといった描写には、性行為と対比が薄く、淡々としていて熱が感じられない。

    COMIC CUE のような読後感は、竿のイキリのための本を探している人には合わないのかもしれない。

  7. 中西智代梨

    ポルノ性のなかにある反ポルノ性

    どうしてエロ漫画を買ってしまうのか、考えてみる。
    特に近年のVR動画のコスパを思うと、エロ漫画のコスパは決して最良とは言えない。実写のポルノよりもジャンルや嗜好の細分化が進んでいる分、安売りと個人のニーズが合致しにくいこともある。
    じゃあ、なぜ俺らはそんなコスパの悪いポルノを買ってしまうのか。それはエロ漫画のポルノ性の中にある反ポルノ性ゆえではないのか。
    つまり、ポルノはある感情を喚起することだけを内的な推進力とする、欲情や感動といった動機づけるコンテンツだとするなら、そこから過剰さや企てとしての逸脱を以て出ていく、ということだ。「ただのポルノです」と言い切れないのが、むしろこの作品の魅力にもなっている。
    それがエロ漫画を手に取ってしまう理由なのだろうか。あるいはエロ漫画を愛してしまう理由なのだろうか。だからこういう作品を見つけてしまうと、どうにも愛おしくてたまらなくなる。
    とにかくポルノの作り方としてはコスパが悪い。ポルノとして観るには、余計なところに力を入れすぎている。しかし、こういうものこそエロ漫画の魅力だと思える。
    収録作の中でも白眉は『バグってデッドロック』で、ドラッグにはまっている成人の男女のいわゆる「キメセク」の話なのだが、筆者はこのネタのこういう表現を今まで一度も見たことがなかった。
    クライマックスでトーンワークとカメラワークを駆使して世界観の転調を描き切る技術は、ポルノに注がれる技術としては明らかにコストのかかるものだが、同時にエロ漫画であるが故の尺と読み切りというフォーマットの特性の中だからこそ最高の精度を以て機能してもいる。
    エロ漫画であることによって成立しつつ、エロ漫画であることによって単なるポルノを越えていくということ。きっとこうしたものを読むために、エロ漫画を買っている。」} = 省略されましたが、要点をそのまま反映した改稿テキストです。もしタイトルも含めた形で出力したい場合は教えてください。なお性描写は成人の設定で言及しています。外部リンクはありません。

  8. にわとり

    映像美

    画力がとんでもなく高く、構図も徹底的に練り込まれていて、漫画というよりショートの映像を見ているみたいだった。圧巻だった。とくにかたつむりと日陰の糸が印象的でした。

  9. いな いな

    「したいからする」という潔さが光る。

    一話を除けば、恋愛関係を前提にした描写はほとんどなく、ただ興味があったりなし崩しだったりで、目の前にいる異性と抱かれるのも悪くはない、という欲望をぶつけ合う人間同士の描写が良かった。だいたいそういうのは男が主導になることが多いが、今回は違和感なく読めた。 この作者は、変態とそれに付き合う女性を描くのがとても上手だと思う。

  10. うさみみ

    圧倒的画力

    圧倒的な画力と緻密な描き込み、凝ったカメラワーク。青年誌っぽい独特の雰囲気をまとった世界観で、一見するとエロ漫画には見えない。こんな画風は大好きなんだけど、エロ漫画としての使い勝手は人それぞれだと思う。今回は私には合わなかったけど、作者にはこの路線を貫いていってほしいな。

  11. JOJO

    思ってたのと違いました

    思ってたのと違いました
    マニアック向けだとは思うのですが、自分が想像してたエロとは違いました。とにかく画力がめちゃくちゃ高い作品です。エロ自体はあるんだけど、かなり大人しめな表現のエロです。
    個人的には画力とエロで押し切るタイプの勢い重視のエロ漫画を求めてる人には合わないと思います。
    とても繊細な作品で、すごく綺麗だけど盛り上がりが薄い作品だったので、思ってたのと全然違ったな高かったのにという気持ちです。
    静かなエロ漫画を求めていない人にはおすすめしないかも、という感想です。
    とにかく綺麗な作品でした。

  12. いくまる

    ニッチなエッチ。表紙買い

    表紙の女の子に惹かれたなら、買って正解だと思う。あの画風は画集として眺められるくらい美しく、女の子がしっとりと描かれていて満足できるはず。肝心の中身は、個人的にはかなり好み。女の子の汚れた部分を崇められるかどうかが肝だと思う。万人に勧められるかと言えばニッチなところもあるけれど、エロさは十分。実用性の点も、個人的にはかなりOKだ。

  13. 岡田倫太郎 岡田倫太郎

    今作も最高でした

    書店でエロ本ですよって直球なタイトルに一目惚れ。素敵な表紙に惹かれて高柳先生を知りました。そこから6年、待ちに待った新刊です。
    一話目の主人公には、前作で特に好きだった「歯茎舐めていい?」の主人公にも通じるところのある、愛すべき竿役が登場。非常にすがすがしい気持ちで読み終えました。ありがとうございます。