この十余年にわたって生まれた作品の中から、選りすぐりの短篇を集めた一冊。作者自身が手がける書き下ろし解題には、創作の裏側や自身のルーツが深く語られています。『明日また電話するよ』に続く自選集として、知見が詰まった一冊です。
目を引くのは、山本直樹による1万2千字インタビュー「水と夢と家族」。
さあ、その目次を覗いてみましょう。
– 渚のアルバム
– 便利なドライブ
– 田園
– 日々の泡
– ファンシー
– 奥さん、いいじゃないですか
– 夕方のおともだち|前編
– 夕方のおともだち|中編
– 夕方のおともだち|完結編
– 学校|前編
– 学校|後編
豊かな物語があなたを待っています。
エロ漫画の詳細情報
シリーズ名 | 夕方のおともだち |
作家 | 山本直樹 |
掲載誌・レーベル | CUE COMICS |
出版社 | イースト・プレス |
カテゴリー | アダルトマンガ単行本 |
ジャンル | ミニ系 |
ページ数 | 368ページ |
配信開始日 | 2017/05/11 00:03 |
ファイル容量 | 185MB |
ファイル形式 | EPUB形式 |
エロ漫画の感想
夕方のおともだち (CUE COMICS)
表題作がとにかく印象的です。ちょっと残酷で痛々しい描写があるけど、会話からにじみ出る距離感がすごく心に残ります。決して美人ではないけれど、ミホ女王様の自然体にすごく色気と魅力を感じました。ほんと、いい女です!!
夕方のおともだち (CUE COMICS)
夕方のおともだち(CUE COMICS)
セックスと生と死は、等距離なのかな?
セックスはすごく楽しかったり、怖かったり、満たされたり、喪ったりする。その得体の知れない「ソレ」の形を見たくて、私は山本直樹を読むのだろう。
なんてね、ただのエロ好きかもしれない。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
面白かった!『学校』も良かったけど、特に前半の雰囲気が好きだったな。他の作品も読みたくなる。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
またまた読んだことない作品が二つくらいあったけど、私の好きなペンギンが出てくる話があって嬉しかった!しかもそれが伊藤整の日本文壇史からインスパイアされてるって知って、さらに興味がわいたよ。前は元ネタが秘密って書いてあったから、新しい発見ができてよかった。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
山本直樹先生の短編が集まった一冊。読了後の感触がとても心地よい。
独特の雰囲気に引き込まれること間違いなし。好みが分かれる作品だけど、ハマったらズブズブと抜け出せなくなるかも。
夕方のおともだち(CUE COMICS)
夕方のおともだち(CUE COMICS)を再読。一本一本が短編映画のように展開して、場面の立ち上がりが強い。特に好きなのは「渚のアルバム」。表題作は生々しくてきついところもあるのに、一番読みふけってしまう。線のタッチがエロい。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
山本直樹の作品を初めて読んだ。杉野さんが好きな理由が、少し分かってきた気がする。彼のマンガに出てくる登場人物は、どこか足りないものを抱えていて、なんとなく寂しそう。それがすごく魅力的に感じられる。官能的な余韻がしっかり残って、読み終わったあともしばらく余韻が続く。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
佐々木文庫より。ちょっと南Q太を一服して、他のものが読みたくなったので、手に取ったのは山本直樹の作品だった。僕はずっと江口寿史とかとこの人を混同してたな、ってことに今さら気づいた。全然違うな、って。むしろ大友克洋っぽいな、画とか線が、って感じ。エロいんだけど、それだけじゃないのがすごいな、って思う。だから、そそる感じはないんだな。でも、いいんだな。(11/5/2)
夕方のおともだち (CUE COMICS)
山本直樹万歳!
インタビューが意外にも面白いという発見。普段、作家にあまりハマらない私にとっては新鮮な感覚だったよ。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
自選短編集の第2部。表題作はフラグメンツの第1巻に収録されたものだ。成人した登場人物の日常の焦燥や諦念を、特にエロを軸に描くタイプだけど、そこに非日常的・現実的な現象を混ぜ込むことはよくある。例えば、ある登場人物が前触れもなくコマから消える、あるいはそれまでのセックスの相手が次のコマでは別の人に変わっている。これらは作中では日常の延長の出来事に過ぎないが、それがあるおかげでひとつのファンタジーとして成立する。日常性と非日常性を架橋する仕掛けが、山本直樹の作品を他とは違う理由であり、ただのエロ漫画にはならない理由だと思う。
夕方のおともだち (CUE COMICS)
不安の残像が漂う、著者自身が認めるベスト・ワークス。これまでの十余年で生まれた作品群から、特に重要な短篇が厳選されていて、まさに圧巻。書き下ろしの解題では、創作に込めた思いや自身のルーツが初めて語られるので、ファンにはたまらない内容。山本直樹の魅力がぎゅっと詰まった一冊で、カラーページも収められているから視覚的にも楽しめる。『明日また電話するよ』に続く自選集として、期待を裏切らない作品だよ。
夕方のおともだち(CUE COMICS)
「レッド」シリーズの片鱗は、もうこの時点から見え始めている。表題作の主人公ヨシダさんの不死身っぷりは、シュールで笑えるのに、どこか切ない。
自選短編集
自選短編集の第2部。表題作は、フラグメンツの第1巻に収録されたものでした。山本直樹は、成人した登場人物の日常の焦燥や諦念を、エロを中心に描くわけだが、そこに非日常的・現実的な現象を混ぜ込むことがしばしばある。たとえば、ある登場人物が何の前触れもなくコマから消える、といった展開もある。