明日また電話するよ

明日また電話するよ

この十余年に描かれた膨大な作品の中から、もっとも重要な短編を作者自らセレクト。新たに書き下ろした解題で、創作の背景やルーツが詳しく語られる。山本直樹の真髄が凝縮された異彩の一冊。

「何度も読みました。私の中の女が、犯されたような気持ち。ズルい」西加奈子(作家)

【目次】
みはり塔
ぽつん
泳ぐ
コールド
渚にて
アナログ温泉
テレビばかり見てると馬鹿になる
肉彦くんとせんせい
Cl2
呼ぶ声
明日また電話するよ

山本直樹の歴代ハマリモノ集成

エロ漫画の詳細情報

シリーズ名
作家
掲載誌・レーベル
出版社
カテゴリー
ジャンル
ページ数 380ページ
配信開始日 2017/05/11 00:03
ファイル容量 231MB
ファイル形式 EPUB形式

エロ漫画の感想

  1. 影造 影造

    明日また電話するよ

    懐かしさ満載だね。
    彼が描く女性の体型にずっと憧れてた。

    相変わらず青い視点が印象的で、生々しさがある。

    色あせないなぁー

  2. やくもい やくもい

    明日また電話するよ

    山本直樹の自選短編集「ベストワークス」

    うん、確かにこれは親に見られたくないな隠れて読む楽しさ。とはいえ大人だし、今は隠れる必要もないけどね。

    帯の西加奈子の推薦の言葉を見て、つい買ってしまいました。

    『テレビばかり見てると馬鹿になる』の映画が見たい! 85分3カットってどんな作品なんだろう。

  3. White Unicorn White Unicorn

    明日また電話するよ

    つまりエロを描きたいのかな。
    と思ってしまうよーな、
    エロい!

    深いのかもしれないけど、その深さは私にはあんまりわからなかった

  4. JOJO

    明日また電話するよ

    短編集
    たまに山本直樹の作品について、エロが必要ないんじゃないかと思うこともあれば、逆にエロだけでいいんじゃないかとも感じます。
    女の子が可愛いから、本当に困っちゃいますね。

    テレビばかりが好きなあなたにピッタリのストーリーです。

  5. 岡田倫太郎 岡田倫太郎

    明日また電話するよ

    山本直樹氏の厳選短編集。

    どの作品も、ゆるやかにエロスが漂う珠玉の名作です。

    エロいけれど、どこかリラックスした雰囲気があって、そこが魅力的。

  6. にわとり

    明日また電話するよ

    年齢指定はないけど、エロい本には違いない。日常を切り取ったようなストーリーと少しの切なさがあって、なんとも言えず不安になる読後感。でも、その不安が心地良いんだよね。繰り返し読みたくなる一冊。

  7. つかまる つかまる

    明日また電話するよ

    まるで映画や文学作品を味わっているかのような独特の感性が広がる一冊。干渉的なエロスが漂う中、その空気は時にひりひりするように鋭く、まさに山本直樹の世界がギュッと詰まっています。
    基本的なテーマは「エロス」と「妄想」。これだけだと単なるエロマンガってバッサリ切り捨てられそうだけど、実はそれだけじゃない。静けさと濃密さが共存し、叙情的な儚さや悲しさ、さらには死の気配を孕んだあやうさを感じさせます。
    表題作の読後感、じわじわと感情の波が押し寄せる感じがたまらなく好きです。

  8. いくまる

    明日また電話するよ

    エロマンガなんだけど、これで抜ける人はこのマンガ買ってないよね。90年代っぽい性の倒錯と、若者らしさを淡泊なエロシーンで描いている。そのモチーフの頽廃的でありつつチープな感じにひたれるなら、どうぞって感じ。僕はその雰囲気にひたっちゃう。

  9. 田口愛佳

    明日また電話するよ

    ついつい買ってしまいました。でも、読んでいない作品は1篇だけでした。著者解説がついているのがよかった気がします。

  10. かず かず

    明日また電話するよ

    山本直樹先生の名作短編を集めた一冊。読後の余韻がとてもいい。なんとも言えない不思議な感覚に包まれます。人を選ぶ作風だけど、ハマればズブズブの快感を味わえるはず。三つの短編集の中で、個人的にはこれが一番好き。

  11. asan asan

    明日また電話するよ

    再読したら、まるで誰かの記憶の奥深くを覗き見たような、湿気の残るエロスが広がっていた。タイトルと装丁も本当に素晴らしい。

  12. はるか はるか

    明日また電話するよ

    山本作品を初めて読んだ。
    えろかった、間違いなくえろかったんだけども、全部どこか切ない。
    切ないというか、関係性の終わり、世界の終わりが最後にちらつく作品が多い。さっきまであんなにぬらぬらしてたのに。
    どの話もすごく魅力的で、完全に山本ワールド全開って感じで、正直見てられないくらい目を背けたくなるものもあったけど、買ってよかったです。

  13. 松本尚也

    明日また電話するよ

    佐々木文庫より。エロさがあるはずなのに、そんなにエロさを感じないのはリアリティがないせいか、どこかSFっぽいせいか。多分、そんな理由だろう。感情が希薄だから。でも、面白い。漫画を描くな、と思う。(11/5/2)

  14. 神谷浩史

    明日また電話するよ

    表題作は、もうつらくてたまらない。
    忍び寄る終わりの予感をごまかしながら、「また電話するよ」と今日もまた叫ぶのだろう。

    でも、ゆっくりと坂道を落ちていくような人生の中で、そんな言葉を投げかけられる人がいるって、きっと幸せなんだろうな。

  15. ミルクセゐき ミルクセゐき

    明日また電話するよ

    明日また電話するよ。

  16. ミキモト ミキモト

    明日また電話するよ

    作者自身が選んだ自選短篇集の第1部。各話ごとに作者による簡単な解題がついている。
    山本直樹というのは、何度読んでもとらえどころがないというか、よくわからないところがある。それなのに読んでしまう。かつて有害図書指定を受けたこともあるように、山本直樹の特徴は性的描写だ。生々しい描写が際立つが、それがただのエロ漫画になるわけではないのが彼のすごさだ。性描写があるほど世界は現実感を失い、手元からこぼれ落ちていく。焦燥と諦念がふわりと中空に停滞したまま、白昼夢のような空気が紙面に定着する。

  17. めーやん

    明日また電話するよ

    夢幻と感傷著者自身が認める、ベスト・ワークス。これまでの十年以上にわたる膨大な作品群から、重要だと思われる短篇を作者が厳選。書き下ろしの解題では、創作の秘密や自身のルーツが初めて明かされる。山本直樹の精髄が詰まった、魅力的な一冊。

  18. zxcv8

    明日また電話するよ

    エロ本のようで、そうでない、アンニュイで、怠惰で、デカダンス。

    小学六年生の男の子と先生の話が好きだったな。終わり方がシガテラ、いつもにやりとさせられる。

  19. 杉山 真

    明日また電話するよ

    著者セレクトの短編集。

    この細く無機質な線がどうしてあんなにエロくなるのか。眠りかけのときに見る夢のような、脈絡のない台詞と気だるい空気感は山本直樹にしか出せない気がします。

    表題作の「明日また電話するよ」を初めて読んだのは中学生の頃ですが、当時はハートフルな話だと思っていたのが、今読むと180度見え方が変わっていて驚きました。お互いに寄り添っているようで、どこか噛み合わない会話。こうして少しずつすれ違って、人は離れていくのだろうなあ。なんてね。あと、後書きで浜イモが実在しないことを知って、すごく悔しくなりました。

    他の収録作では「みはり塔」「肉彦くんとせんせい」が特にお気に入り。どちらも人生のほんの一瞬に交差した男女の切なさが滲む、いい短編でした。

  20. しまにゃん しまにゃん

    明日また電話するよ

    エロさの中に抒情性みたいなものが混ざっていて、なかなか良い作品だった。この短編集にも続編が出ているみたいで、金銭的に余裕があればそちらも手に入れて読みたいねぇ さようなら ヽ(・ω・)/ズコー

  21. うい うい

    明日また電話するよ

    山本直樹の漫画をしっかり楽しめるようになったのは、30代に入ってから。まるで青春時代にこっそりエロ本を読むときの背徳感のようなものが、ずっとどこかにあった。

    山本直樹の作品は、道新の夕刊漫画書評コラムや地元の漫画家として、若い頃からメディアでよく目にしていた。単なるエロだけじゃない「何か」がいつも取り上げられていたけど、その「何か」を理解するのは人それぞれだろう。

    自分が感じたのは「寂しさ」と「冷めた感覚」。それに気づくまでに30年以上かかっちゃったわけだけど、今になってじっくり味わう楽しさがある。

  22. 96猫 96猫

    明日また電話するよ

    夕方のフレンドという映画を観て、原作の山本直樹さんを知った。80年代から90年代にかけて、スピリッツみたいな青年誌を欠かさず読んでいたせいか、この絵には昔から見覚えがあってたぶんこの人の漫画はよく読んでいたんだと思う。

    とにかく、凄くやらしい、扇情的な線を描ける人だなと改めて感じた。すごいな。

    でも昔もそうだったように、今もこれぞ、という感じで追いかけたくなるほどにはならない。こうなるようにできている、ということに抗えず、流される。どこか寂しい気持ちになる物語だ。

    表題作は、妄想、耽溺、覚醒の兆し、みたいな話なのかな。悪くなかった気がする。

    通勤電車で読み切ってしまったけど周りには見られてないよね。

  23. ろく ろく

    明日また電話するよ

    この細くて無機質な線が、どうしてこんなにもエロく見えるのか。眠りかけのときに見る夢みたいな、脈絡のない台詞と気怠い空気感は、山本直樹にしか出せない気がする。

    表題作の「明日また電話するよ」を初めて読んだのは中学生の頃で、そのときは心温まる話だと思っていた。でも今読み直すと、印象が180度変わっていて、ほんとに驚く。

  24. みにまむ みにまむ

    ベテランの味、プロの技

    大手の一般商業誌でも名の知れたベテランのエロマンガ作家。かつてはパソコンで描きました感が強かったのに、それが気にならなくなった。抜群の生活描写とエロい構図は達人の仕事。夢か現実か分からない、エロエロぼくの夏休み。30年前と変わらない華奢でそそる女の子に脱帽です。