いつから彼は「こう」だったのだろう。
「それ」を確かめたくて…私の身体は動いていた。
大好きっ…
私には、大好きな彼がいる。まだ手を繋ぐくらいの清い交際だけど、彼と別れた後、寂しさに包まれる自分がいて…その手に残る温もりで彼を思い出しながら、自分を慰めてしまう。そんなある日、雪で滑って濡れてしまった私は、彼の家に招かれる。そこで…初めてのコトが待っていた。巻頭作「ゆきのようにとけて」をはじめ、想い合い始めた男女の微妙な心情の変化を、センスの光るセリフの掛け合いと繊細な描写で、初体験を臨場感たっぷりに描いた珠玉の10篇を収録したファン待望の最新刊!
掲載作品
ゆきのようにとけて
ミステリアスに恋して
なにかんがえてるの?
しずかにシようね?
カラダもココロも
大なり小なり
あと一歩の距離感
HAPPY NEW…
SWEET MEMORY
伝えたいコトバ
描き下ろし漫画 ミステリアスに恋して その後
エロ漫画の詳細情報
シリーズ名 | とろけてまざって |
作家 | くまのとおる |
掲載誌・レーベル | 富士美コミックス |
出版社 | 辰巳出版 |
カテゴリー | アダルトマンガ単行本 |
ページ数 | 200ページ |
配信開始日 | 2020/07/23 00:03 |
ファイル容量 | 121MB |
ファイル形式 | EPUB形式 |
エロ漫画の感想
見つめあう彼氏彼女の世界観を楽しむ、程よい純愛とエロス
純愛、すれ違い、ハプニング、妄想など、いろいろ詰まった作品集だが、どれも登場人物同士の合意を軸に、セックスを中心に物語が進む。サンプルを見れば分かる通り、絵柄はかわいめであっさりとした印象。性的に過剥に寄りすぎる描き方は少なく、登場人物の性格を表す顔つきや表情づくりが上手いと感じる。ヒロインはグラマラスな子もいればスレンダーな子もおり、性的な露出をむやみに強調するタイプではないのもポイント。むしろスレンダーな体つきの方がエロティックに感じる場面もある。とはいえ、からみのリズムはやや単調なところも。個人的には(他の作家の感想にも散々言われているが)おっぱいへの愛撫の描写がもう少し丁寧だと良いと思う。和姦ものならなおのこと、胸元の描写を大事にしてほしいところ。とはいえ、適度にコミカルな味付けのあるさわやかなストーリーが多く、全体としては好印象。特に、男女がちゃんと見つめ合うシーンがあるのがいい点。
スティル・ライフ
ジョルジョ・モランディって画家がいる。現代芸術の前夜みたいな新しいスタイルが試みられてた時代に、彼の作風はほんとに特別だったんだ。難解な現代アートとは無縁で、彼の作品はもっと具体的に説明できる。つまり、彼がずっと描き続けたものは、家の食器や容器をそのまま卓上に配置して描いた静物画なんだよ。風景画も描いてはいるけど、結局は静物画の延長みたいなもので、静物的な風景画とも言えるね。
くまのとおるはエロマンガの作家としてはかなり多作で、初期からずっと同じスタイルを貫いてる。彼の作品では、男女がセックスに対して奥手なキャラクターが多くて、純愛ものが基本。たまに対格差カップルを描いた作品もあるけど、内容はスタンダードなもの。ヒロインのスタイルは高身長でスリムだけど、バストは控えめで、現在のエロマンガの流行からは外れてる。むっちりや巨乳、ロリとは無縁のスタイルが、彼の初期からの特徴なんだ。
とはいえ、これをワンパターンだって指摘するつもりはないんだ。一貫した制約の中でも、各作品は全く違うんだよ。彼は天才的な漫画技術を持っているわけじゃないけど、設定やシナリオの違いをうまく組み合わせて、感情の機微や関係性のドラマを引き出すのが上手いんだ。モランディが同じ題材から異なる作品を生み出したみたいに、くまのとおるの作品も彼の卓越した感性から成り立ってる。今のエロマンガで重要な作家を挙げるなら、間違いなく彼の名前を挙げるね。
新作ありがとうございます・・・!
くまのとおる先生の魅力って、シンプルで可愛い絵柄に対して、身体や描写がとても艶めかしいところにあると思います。
基本的には着衣プレイが好きなんですが、くまの先生の作品は身体の造形が魅力的なので、裸のプレイでも特にドキドキします。
ほぼ裸プレイの作品が多い中で、一つだけ着衣プレイの作品がありましたが、これも最高でした。やっぱり、気性が荒い女性がしおらしくなるシチュエーションには勝てませんね。