鬼山龍児――ただの学生。昼休み、机の上に広がるのは日の丸弁当と梅干し一つだけ。貧しさは彼の日常だ。家へ帰れば、酒に溺れる父の暴力が待っている。殴られ、蹴られ、人格を踏みにじられる日々。胸の奥には、居場所のない怒りが静かに蓄積していく。
ある夜、限界を越えた少年は父を殺してしまう。解放のはずだったはずが、心の奥で何かが壊れ、眠っていた欲望が目を覚ます。彼に密かに寄せられる一人の女性。そして、街頭で理想を叫ぶ、革命を謳う学生運動のカップル。大人たちの欺瞞と偽善、そして革命の言葉が、龍児の視界を歪ませる。
父殺しをきっかけに、暴走は止まらない。暴力に育てられた少年が世界と戦う物語。鬼才・前田俊夫が描く長編ピカレスクロマン、今、幕を開ける。官能と暴力がねじれ合う衝動の行方。



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