ナマイキなスポーツ系後輩に組み敷かれて、憧れの生徒会長に優しくエスコートされる。そんな世界に足を踏み入れた少女たちが、感じたことのない快感に揺さぶられ、隣の部屋でその嬌声を聞いている「ぼく」。
FANZA ADULT COMIC AWARD 2022でベストストーリー賞にノミネートされた、あなたの心をえぐり取るBSS(僕が先に好きだったのに)の傑作長編がついに単行本化!
【収録作品】
『ぼくだけがセックスできない家』
『続 ぼくだけがセックスできない家』
『ぼくだけがセックスできない家・派 芽衣ビフォー朝陽アフター』
※FANZA限定描き下ろし「モノクロイラスト」付き!



エロ漫画の感想
陰キャ主人公には正直ざまあでしかない
何も行動を起こさないくせに、自分の理想を押し付けて文句だけ言ってる陰キャ主人公に対して、許せない派には最高の結末だね。疎遠にして絶縁を突きつけた流れはもう最高かよ。
ストーリー性が邪魔してる
そもそもNTR系が苦手なのは相変わらずなんだけど、それを抜きにしてもストーリーが邪魔だった。特に2話目の終盤、主人公が自分を正当化している黒髪の子に注意する場面は、マジでいらなかったと思う。画力が高い分、非常にもったいない作品だ。
なぜ同級生2人は優斗君と下の名前で呼ばないのか?
2年A組の城戸優斗君と藍沢、本田は優斗君の家に集まってグループ課題研究をまとめていました。できあがった後はリビングで3人でゲームを楽しみます。弟の壮真と兄の樹が帰ってくると、優斗君は次男なので少し影に隠れてしまいます。4人でゲームをしながら、壮真と藍沢、樹と本田がさらに親密になっていく様子がありました。それぞれの部屋に分かれた後、次男の優斗君は真ん中の部屋で自分の時間を楽しみます。
翌日、グループ課題発表の日。本田は優斗君の兄を下の名前で呼びますが、優斗君はやっぱり「城戸君」と呼ばれ続けます。城戸3兄弟なので、全員城戸君と呼ばれるのも仕方ありませんが、優斗君だけがハブられているようで、少しさみしさを感じます。藍沢も優斗君を下の名前で呼ばないまま、プールに行ったり城戸君の家に遊びに来たりします。
リビングでは、4人が代わる代わる盛り上がっている様子を優斗君が覗いてしまいます。学校では本田から「優斗君は眼中にない」と言われ、ますます居場所がなくなっていく気がしました。他の二人は前向きに盛り上がっているのに、自分だけが一歩引いている。新しい出会いを求めて転校を決意し、一人暮らしを始めました。
隣にはカップルがいますが、優斗君は自分の幸せを探すために前に進みます。兄弟との決別や冷ややかな関係から抜け出し、自分だけの幸せを築くんだと心に誓います。どんなに辛いことがあっても、立ち上がって前を見て進んでいきます。
この先のことを考えると、長男が免許を取り、みんなでドライブに出かけることもあるでしょう。しかし、まさかの交通事故で4人が一瞬にして逝ってしまいます。優斗君は戻ってきて、兄弟の部屋を片付けます。思い出を断捨離し、自分の新たな人生へと舵を切ります。大学で彼女を見つけ、愛を育み、堅実な家庭を築いていきます。
兄弟の写真を仏壇に置き、線香を立てることで彼らを忘れないように心がけます。「天国でも仲良くしているのかな」とつぶやくその瞬間、娘に「行ってらっしゃい」と声をかけられ、優斗君は幸せな家庭の中で愛妻弁当を持って出勤していくのです。
ちょっと微妙な作品だった
女性の心理描写がイマイチ不明瞭なままで終わってしまった。主人公とそれなりに仲良かったけど、後から出てきた他の男に惹かれてそっちに行っちゃうのは理解できるけど、女性がちょっと流されすぎって感じがする。
尺の関係もあるんだろうけど、初対面でゲームの勢いでHするのは、ちょっと軽いんじゃないかな?
その後、主人公と会ってギクシャクするならまだしも、いきなり「付き合うことにした~」って言われると、なかなか感情移入できないんだよね。主人公が蚊帳の外っていうより、元々同じ舞台にいない感じがするし。それはBSSとは違う気もする。
もちろん、貴重な属性を持った作品ではあるから、他のレビューのようにハマる人には大ヒットな作品になるのも理解できる。買って損はないと思うよ。
巻末コメントによれば、この作品はNTRではないBSSジャンルを狙い、読者が好きなキャラと嫌いなキャラの揺れ動く気持ちを重視して作られたらしい。とはいえ読者の側からすると、好き嫌いの判断がまだ固まらないうちにテンプレの真面目系キャラとギャル系キャラがあっさりと抱かれてしまい、結局ただのエロ漫画のキャラにしか見えなくなる。男主人公でその苦悩を描くNTRBSS作品は、こうした読者と主人公のズレが起きがちで、この作品にもそれを埋める工夫は見られなかった。
エロシーン自体は丁寧に描かれていて、実用性はある。
ヤバすぎる
主人公が気の毒すぎる。弟は見た目がチャラいのはまだいいとして、兄貴があんなヤリンだと、ほんとヤバすぎる。全く勃たなかった。
泣きそうになる
エロ漫画を読んでるはずなのに涙が出そうでたまらない。読んだあとの悔しさや無念さが心にズシンと残って、何も手がつけられないほど心が締め付けられる。(これがこの作品の良さだね)
主人公は彼女たちの前で泣いてはいないけど、自分だったら絶対に泣いてる、絶対に。
これを読むのは寝る直前の状態が一番いいと思う。やるせなさで何もできなくなるから。
感情移入が激しい人や心が弱い人は、覚悟して読むことをオススメする。
ヒロインの塩対応
物語の冒頭と後半で、ヒロインたちの印象がガラリと変わるんですよね。主人公が期待していた「恋愛」が、あっさりと裏切られたって感じ。主人公も、ちょっと期待しすぎてしまった部分があるから、辛いシーンが増えちゃう。特に、あまりにも優しくされて期待させられるヒロインには、複雑な気持ちに。そんな中で、「芽衣ビフォー 朝陽アフター」というエピソードもあって、男女の恋の裏にある青春の暗さが、主人公とヒロインの心をかき乱します。それにしても、主人公が本当に可哀そうで、感情移入せざるを得なかった!
心がぶっ壊れるかと思った
ネタバレが多い前提の感想です。
まず、この作品はNTRではなく作者が言うにはBSS(僕が先に好きだった)というジャンルらしいです。大まかな展開としては、本編とその後の話の二部構成。 本編では、冴えない主人公のもとへクラスメイト二人が課題研究のために来訪し、みんなでゲームを楽しんでいると、帰ってきた兄弟二人がそれぞれのクラスメイトに惹かれていき、主人公は置き去りにされます。その日のうちに三者の関係が進み、結局交尾まで至る。主人公は自室で二人の音を聴きつつ自分を慰め、絶望してしまう。その後も二人のイチャつきを見せられ、絶望感が積み重なっていく、という流れです。
一見すると主人公が可哀想に見えるのですが、陰キャ視点でそう見えているだけで、兄弟の視点に立つと『主人公は何も行動していないのに、むしろ問題なのはそっちじゃないの?』と思わせられます。私は心をぶん殴られたようで何度かしか読めていませんが、兄弟は悪い顔をしているわけでもなく、直接主人公を貶めるような発言もありません。主人公が一人暮らしを始める際には両親すら兄弟の後押しがある。こうした視点のすり替えの積み重ねが、本作を陰キャ主人公視点で進めることで読者にNTRっぽさを感じさせる原因になっているのだと思います。
正直、こんな読み方をしないと心が壊れそうになるくらい強烈で、リアルに眠れなくなりました。
そしてクラスメイト二人について。明るい方は貞操観念が軽く、一発でいけそうな雰囲気なのですが、もう一人が本当にやばいです。見た目は清純そうなのに、後日談で唯一主人公を貶める発言をしてしまうのがこの子。明るい方は本編で主人公を励ますような場面があるせいか、この清純クラスメイトには髪の色と同じくらい暗い性格の影がある。しかも主人公が本編の後で転校して結局兄弟と破局する展開には「おいおい」と思わされます。
結局のところ、かなり自己解釈を挟まないと読み解けない作品ですが、それがなければ心が壊れてしまいます。決して大声でおすすめとは言えませんが、画力が高く、考えさせられるストーリーになっているので、興味を持てる人には手に取っても損はないと思います。同じ気持ちになれる人がいれば嬉しいです。
女の子が好きになれない。
NTRは苦手だけど、それ自体の発想はわかる。冴えない主人公がセックスできないBSSという設定も、まあ理解はできる。嫌いだけど納得はできる。では、冴えない主人公じゃなく、どんな男を選ぶのか?その答えが主人公の兄弟という展開だったんだよね。身近な存在を奪われる設定は、BSS好きには刺さるのかもしれない。
ただ、その人格をクズにして、主人公に感情移入した読者は悔しい思いをする。理解はできるけれど、ヒロインの受け止め方がどうしても弱く感じる。読者の感情移入を引きずって、結末に向かうほどの説得力が弱い気がする。
たとえば、偶然出会った素敵な女性をいいなと思っているときに、待ち合わせ相手がいるらしい。相手の男は遅刻しがちで、悪びれもせず、近くで泣いていた子どもに怒鳴るような奴だった!そんな人を選ぶの?と感じると、ヒロインにも幻滅してしまう。結局、クズな男を好む選択は、ヒロイン itselfが同じ穴の狢に見えてしまう。
結果として、ヒロインへの興味が薄れ、クズ同士が張り合っても意味が見えなくなる。主人公の未練を無駄に見せつけられるような描写が続くと、作品全体の印象はマイナスになる。
それと、続刊として出ていた同人版が売れた理由は、絵の美麗さを前提にして、物語の面白さや関心ではなく続きが見たいという好奇心を買ったからじゃないかと感じた。これは、世の中にある広告的な手法と似ていて、作者にも悪い印象を持ってしまった。
好きな絵柄で応援していた作家さんだっただけに、正直残念。過去作を見れば、絵とストーリーの両方で勝負できる作家さんだと思うので、次回作ではこうした展開に頼らないでほしい。
いったいだれが得するのか
読むだけで胸くそ悪くなるし、NTRが苦手な人には読まないほうがいい。
朝陽アフターの魅力
BSSもの。やっぱりこの作者の描く女の子は魅力的です。行為自体は控えめで、激しさはないんだけど、それが逆にリアルさを引き立てているんです。
特に朝陽アフターが印象的でした。元カレたちとの4Pの経験があるのに、新しい彼氏の前ではまるで初々しいかのように振る舞う姿には、なんとも言えない生々しさがあります。
見た目は清楚でも、女には誰もが持つ魅力があって、大抵の男はそれに気づけないというのも面白いですね。
まあまあ
最初の展開がちょっと遅めだったのが気になったけど、その後は全体的にクオリティ高くてエロかったね。キャラも魅力的だし、楽しめた。
うーむ。入り込めなかった。
紅村先生の作品は全部読んできたけど、今回のはどうも入り込めなかったなぁ。先生自身も、こう感じる人がいるかもしれないってコメントしてたし。NTRではないし、読後感もイマイチだったけど、先生の新境地ってことで一つ。消しは黒ノリで、ちょっと濃い目で評価が下がるポイント。毛はなし。続編の日焼けがエロさを増してるのは良かったけど、どちらかと言うと、先生は遅筆な方だから、次回作が出るのはまだ先かな。楽しみに待ってるので、頑張ってください!