バトル妊婦――それは身重の妊婦が繰り広げる出産ショーと格闘技の新しい形!
美しい妊婦たちの刺激的な出産シーンと、アクション満載の格闘バトルが融合した『クイーン オブ スレイヴス』シリーズや、男の精を求めるビッチなゾンビたちが暴れまわる『ZOMBITCH』シリーズに加え、ボテ腹妊婦のドスケベ短編もぎゅ〜っと収録!
こんな濃厚なエロスは見たことがない!240ページ越えで全てを大放出!
描き下ろしモノクロ漫画8ページもプラス、おまけもお楽しみに!
デジタル特装版では、ショタと人外お姫様のトロ甘なSEX『海姫さま』まで追加収録だよ!



エロ漫画の感想
コバヤシテツヤの全てが詰まっていると言える渾身の傑作
身も蓋もなく言うと、妊婦がクイーンズブ︎イドのようなことをする格闘ゲームモチーフの話。
妊婦を闘技場で戦わせて見せ物にするという、非常にインモラルな設定だけど、実際はややギャグ交じりのコミカルなバトルものなので、ノリは軽めで読後感も悪くない。
妊婦闘士の中には死んでしまうキャラもいるけど、赤ん坊は無事なので安心してほしい。
とはいえ、初見のビジュアルが妊婦だし、ボテ腹ものに興味がない人や妊婦が戦うのは倫理的に受け入れがたいと思う人には全く向かないので、表紙で引いた人にはお勧めできない。
逆に、妊婦が好きでバトルものも好きな人にはたまらない作品だ。
キャラクターデザインはどれもキャッチーで素晴らしく、見ているだけで楽しい。全編を通して設定、バトル描写、台詞などにパロディが散りばめられていて、コミカルで可愛らしい絵柄と軽いノリでサクサク読める。
キャラクターが酷い目に遭うシーンもサービス的に描かれているので、リョナが好きな人はより楽しめるかもしれない。
エロ漫画でありつつバトル漫画でもあるため、密度の高いエロ描写をじっくり楽しむような構成にはなっていなくて、お色気漫画に近い楽しみ方ができる。
バトルもエロもそれぞれ上手くまとまっていて満足感があるが、エロ描写は短め。全編にわたって局部丸出しだし、エロ描写はかなりハードだが、お色気漫画のサービスシーンがずっと続くかのよう。
おかずとして使う場合は、好きなカットを見定めて楽しむスタイルになる人が多そう。
エロ漫画としてはやや独特なスタイルだけど、キャラクター描写が濃密で、作品のコミカルさや愛嬌が感じられる構成になっている。
キャッチーでコミカルなキャラクター描写は、芳文社や秋田書店から出版されている著者の一般向け作品にも通じる要素で、著者の魅力はまさにこの点にあると思う。本作はその魅力が惜しみなく発揮された傑作と言える。
バトル妊婦がイケる人は、成人向け・一般向け問わず他のコバヤシテツヤ作品も楽しめるし、過去作のファンなら本作にもグッと来ること間違いなし。コバヤシテツヤファンにはぜひ一読をお勧めしたい。