内山亜紀の初期短編集「妖精4部作」のひとつを味わえる一冊。80年代初頭、まだロリコンブームが過熱する前の黎明期の空気を色濃く漂わせる、アート性の高いアンダーグラウンド感が魅力だ。この時期から、彼女の真髄とも言えるおむつプレイが目立つようになる。デビュー時からおむつを武器にしていたわけではないが、そのきっかけはエロ劇画作家・土屋慎吾の大人のおむつプレイに衝撃を受けたことだった。内山がどのように「おむつ」を自分の武器へと変えたのか。その軌跡を追うと、物語の深みと描き下ろしの新作イラストも収録されている。大人の官能描写が好きなら、ぜひ手に取ってほしい一冊。
愛しの妖精【電子版特典付き】

エロ漫画の感想