2002年に刊行された、内山亜紀の新作を収録した最後の商業単行本。収録作は、完全書き下ろし長編のAIKOと、これまで未収録だった作品を含む22編＋イラスト集。AIKOは、ある少女AIKOに魅せられた若者が彼女を追い求め、やがて狂気に染まっていく陰鬱なクライムストーリー。そこでは美少女たちが過酷な運命に翻弄される描写が続く。90年代の内山作品は、ブルセラやコギャルブームの影響で、グラマーな女子学生が登場する作品が多かった。しかしミレニアムを迎えた今、一種の原点回帰とも言える展開で、AIKOは作者が最も萌える美少女像への想いを爆発させたかのようだ。その他の時代の作品と比較しつつ、この一冊で内山美少女像の総括ができる、説得力の一冊になっている。）
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エロ漫画の感想