「正直、ヤリ過ぎ。」コミックLOの注目作家、鬼束直が贈る、甘くてシビれるような少女たちの物語が満載!
兄妹のラブストーリーや、伝統を守る村娘の運命、巨漢の兄に翻弄される妹、異国での刺激的な撮影現場など、独特な鬼束直の世界が広がっている。特に、COMIC LO未掲載の「I,L,L,E 前後編」のユニークな世界感は見逃せない!
【収録作】
they’re siblings
甲村(きのいむら)の少女
どこからか遠いところ
emerge
でぶらすふぇみー
I,L,L,E 前編 (LOE1掲載)
I,L,L,E 後編 (LOE NEXT掲載)
※FANZA限定の描き下ろし「モノクロイラスト」付き!
エロ漫画の感想
背徳の先にあるエロさ
収録作品のI,L,L,E 前編・後編は最高でした。ただ、ひとつ残念な点が。女の子が喋っている言葉が架空の言語なのか、何を言っているのか全くわからなかったんですよね。巻末に翻訳があったら、もっと良かったと思います。
ぼかぁそばかす大好きなんで大歓迎です
なんか新しい領域に入った、という感じがしますね。作者の十八番である近親相姦(でも血は繋がってない)もあって、淫習村的なおもてなしが印象的でした。誘い方がめっちゃ妖艶でリビドーにガツンと来ます。さらに、ちっちゃい女の子の売春で男の方が首絞められる展開も面白いです。そばかすキャラが二人いて、ぼかぁそばかすが大好きなんで大歓迎です。
鬼束先生の近親相姦実兄妹ものが好きです
兄妹の絆って不思議なもので、時にはちょっとしたじゃれ合いから始まってしまうこともありますよね。特に、鬼束先生の作品にはその雰囲気がしっかりと描かれています。実兄妹が初めての体験をお互いにシェアするなんて、一見すると禁断かもしれませんが、そこに純愛があって心が温まります。
また、別の作品では、太った兄に異常な愛情を抱く妹の関係が描かれています。妹のちょっとした異常さが、兄をどんどん引き込んでいく様子がとても魅力的で、他人には決してわからない特別な感情が伝わってきます。非日常的なストーリーの中に、人間くさい温かさがあって、思わず惹かれます。
愛あるロリ以上の凄みのある表現力
鬼束氏は、愛が感じられる和むロリ物を描くことで知られていますが、このジャンルはただのきれい事では片付けられない面があります。背景や主人公の今後を考えさせられる話が印象的でした。
1. 『theyre siblings』 愛のある兄妹の物語。
2. 『甲村の少女』 田舎の古い風習として少女が客人に性接待するという内容。結末は少しだけ怖いです。
3. 『どこからか遠いところ』 ネットで知り合った小5のイチクレちゃんとモーテルに入った成人男性の話。イチクレちゃんも最後は少しだけ怖い。
4. 『emerge』 愛が少なく、性技に身体が依存しそうなロリ教師と少女との交流が描かれています。身体が快感を感じても恥じることはありません。非道教師には訴えられるべきです。
5. 『でぶらすふぇみー』 肥満体で若くもない自分に身体を捧げてくれる可愛い妹。彼女が愛する自分は本当の自分ではない気がして、一抹の不安を感じさせる作品です。
6. 『I, L, L, E 前編』
7. 『I, L, L, E 後編』 隔月化された主戦場誌で、鬼束氏が珍しく扱った外国人少女の売買春という重いテーマ。借金のカタに東欧でエロビデオの撮影から編集までをやらされる青年と売春する少女との交流が描かれています。少女の言葉を翻訳ソフトで試したところ、ボスニアやスロヴェニア、リトアニア、タミールの言語が検出されました。
鬼束氏の写実的な画風に重いテーマが加わると、凄みと重みが出すぎる気がします。好みの音楽ジャンルに偏ったあとがきも楽しめました。作品解説をもっと聞きたかったところです。
エロスの先にあるもの
もちろんエロマンガとして極めて上質なんだけど、さらにアートの領域まで踏み込んだ表現を試みているのが素晴らしい。この表紙のアートワークと作品なんか、正にそれを体現してると思う。エロマンガの最先端と言ってもいいかな。