社の下には黒い猫が住んでいた。名をタンゴ。
初めて会った時、タンゴは黒い毛に滴を落として、濡れているようだった。私はそっとその体を抱きしめた。
それからタンゴにエサを運ぶのが日課になった。エサを口に運ぶタンゴは、おいしそうに食べた。
今日もタンゴに会いに行こう――そう決めて社へ向かった。
社には大人の女性がいた。タンゴはいなかった。初対面のとき、彼女は黒い髪に滴を落としていた。つまり濡れていた。
そして僕は彼女に優しく微笑みかけた。
※この作品は『コミックB地区 Vol.3』に収録されています。重複購入にご注意ください。
エロ漫画の感想