少女解放区

エロ漫画の感想

1. 石田彰

   2025年8月14日

   「洗練されたお医者さんごっこ」

   ミニ系ヒロイン漫画で知られる花犬先生。
   美しいキャラデザインに表情を付けるのに苦労している印象を受け、エロ実用性は特に強くはないけれど、それでも読む価値は十分にあります。

   ヒロインがSF的な背景の下、薄幸の異種間交配の被検体になる「オルナ前・後編」。
   C学映研に突如舞い降りた美少女部員・乃神さんの独裁に男性部員が反抗する「鴨居君の世界」。
   受験に失敗した親戚を慰める従妹の亜美ちゃんの裸エプロン姿がまぶしい「陸君の部屋」。
   学生時代は陰キャだった大人がそれを言い訳に借金のカタとなった少女に己の欲望をぶつける「迷いの森」。
   どれも読みどころが満載です。

   ヒロインは無毛または微毛で、C学生くらいの設定。髪型は変わるけれど「美しい顔はひとつだけ」。
   乱暴でアナーキー、羞恥心がない乃神さんが魅力的です。
   お医者さんごっことSF、孕ませ要素を組み合わせた「オルナ」も完成度が高く、楽しめます。

2. 海風

   2022年5月31日

   ちっぱい少女好きなら、ぜひ買うべし。

   サンプルの10ページを読んで、清楚さすら感じる画風なのに、ストーリーがよくあるSM作品風の入りというギャップに惹かれて購入しました。

   とにかく、登場する女の子たちが全員「ちっぱい」なのが最高です（笑）やたら巨乳な女の子が出てくる作品が多い中で、著者の趣味なのか、最後まで「ちっぱい」にこだわっている点がグッドです（拍手喝采）

   絵も非常に丁寧に描かれていて、エロ漫画なのに爽やかさすら感じる画風が素敵です。また、貧乳少女の裸も詳細かつ魅力的に描かれています。内容は、凌、学園もの、日常系、SFとバラエティーに富んでいて、ストーリー自体は派手ではありませんが、エロな部分とそうでない部分のバランスも良く、テンポもいい。オチも気が利いていて、女の子の排泄シーンすらあるのに、読み終えるとエロ漫画だったことをうっかり忘れてしまうような、不思議な余韻が残ります（ホンマに？笑）
   例えるなら、一息ついたときに淹れたお茶の清涼感、ホッとする心地よさと言った感じでしょうか（ホンマですって笑）

   アダルト作品は一度読んだら飽きてしまうものが多いですが、この作品は読者に自由な読み方（妄想とも言う）を与えてくれるので、つい読み返したくなるストレスフリーな良作だと思いました。増刷されているのも納得です。
   もちろん、人の好みはさまざまですので、ガツガツした作品が好きな方には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、控えめなところもまた魅力です。この著者（花犬さん）の長編アダルト大作や、アダルトじゃない作品もぜひ読んでみたいですね。
   ちっぱい万歳！！

   この後、もう一冊作品を買ってしまいました。こりゃ、全部買ってしまうわ、きっと。